異世界の主役は我々だ考察用ブログ

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単行本読破後の疑問と台詞内で気になった語句の説明

※筆者注 以下は既にツイッターで公開した内容になります。

2017.09.25

単行本読破後の疑問と台詞内で気になった語句の説明

@n21jk

 

【注意】

以下の内容は単行本の内容のみを扱っています。ゲーム版とのすり合わせは行っていません。また敬称を省略しております。

また、筆者の専攻は政治学・経済学・哲学等ではないため説明が間違っている可能性もあります。ご了承くださいませ。

 

1、1話での疑問

・そもそもドコとドコの戦争なのか?

 →とりあえず日本と米国は存在。そして日本は米国に支援を行っている。そして「~党中央~」は米国に対立している。→「大陸側と独立側」→冷戦?核戦争起こってるみたいだし。省かれている部分も多いのでミスリードに注意が必要。

 

・何が侵入した?

 →本当になんだ。エイリアンか?

 

・服装の変化の意味は?

 →鬱先生の服装が異世界に飛ばされる前後で変化(上着のボタンの開け閉め)していることが既に指摘されている。(元ツイートを失念した。申し訳ない。)

コネシマ→変化なし。

ロボロ→微妙。現代では着流しっぽい。異世界だと甚平?

グルッペン→事務所:スーツ、シェルター:陸自の制服っぽい、燃えさかる街:ベルト、乗馬ズボン

 →服装の変化が示すものとは。意思?考え方?立場?考えすぎか?

 

・「神」を巡った戦争とは?

→表面的な意味の宗教戦争ではなさそう。

 

・冒頭の問答及び目覚めの声の主

 →誰?素直に誰?神??

 

2、各語句の説明

3p 「善い」

ソクラテス(B.C.469頃-B.C.399?)古代ギリシアの哲学者。知らないことを知っているとかの「無知の知」が有名。自身は著述しておらず、彼の思想が現代まで知られているのは弟子によるもの。彼は色々あって裁判で死刑判決を受ける。周囲の人々は彼を生かす為に色々するが、ソクラテス自身は「善く生きる」意思を貫いて死を選んだ(超ザックリ)

【善く生きる】

→自分の魂をより優れた善きものとすること。肉体<魂。

 

4p 「満足な豚より不満足な人間~」

JSミル(1806-1873)の言葉。彼は哲学者だが、政治哲学者、経済思想家でもある。

著書としては『自由論』(1859)が最も有名。

上記の言葉は彼の著書、『功利主義論』で登場する。

「満足な豚であるより、不満足な人間である方が良い。同じく、満足な愚者であるより、不満足なソクラテスである方が良い。 そして、その豚もしくは愚者の意見がこれと違えば、それはその者が自分の主張しか出来ないからである。 」

功利主義において言及される「幸福」や「快楽」とは食欲等の本能的、即物的なものだけでなく質的、知的欲求や精神的なものも含むと述べ、前者よりも後者を重要視している。(質的功利主義)⇔ベンサム:量的功利主義

 

信仰的→超自然的存在からの予言、予知夢、本人の願望・希望、危機への警鐘

心理学→夢分析集合的無意識フロイトユング、フロム、自己分析、自己発見。

 

7p ケネス・アロー(1921-2017)

アメリカの経済学者。20世紀の最も偉大な経済学者とも呼ばれている。

アローの不可能性定理(一般可能性定理)」は経済学での社会的選択理論を確立したとして有名。51歳の時、史上最年少でノーベル賞を受賞。 

【社会的選択理論】

→ざっくり言えば、「人々が幸せになるにはどんな仕組みを選択すればいいのか」を考えること。

【アローの不可能性定理(一般可能性定理)】

選択肢が3つ以上あるとき、「社会」は意思決定が困難であるということを論理的にしめしたもの。つまり、皆が納得できる選択肢を選ぶことは無理なんとちゃうんかなーと言ってる。

さまざまな内容の解釈が存在するが、大きく分けると大体2つになる。

①経済学的な問題

②民主主義の不可能性

 →異世界的に問題になりそうなのは後者。人間の思考が不要、とは各個人の選好が存在する以上、社会は皆が満足する選択を選べないから?頼ろうとする「彼」とは人間以外の何かか?

 

ヴェルサイユ宮殿

 →hoiの鬱先生のイメージから?

 

「56万」

 →56から喚起されるもの:山本五十六岸信介(第56代内閣総理大臣・現首相の祖父)

「112万」

 →112から喚起されるもの:海外では多くの国が緊急通報用番号(日本で言う110、119にあたる番号)として利用している。欧州とか割と使用率高い。しかし国によって異なるので、海外渡航の際には確認しておこう。

 →この2つは考えすぎかも。

 

27p

総務省自治系統」

総務省

総務省は、行政運営の改善、地方行財政、選挙、消防防災、情報通信、郵政行政など、国家の基本的仕組みに関わる諸制度、国民の経済・社会活動を支える基本的システムを所管し、国民生活の基盤に関わる行政機能を担う省です。」(総務省HPより引用)

2001年の中央省庁再編によって総務庁、郵政省、自治省を統合してできた。色んな事をやるので逆に何やってるのかイマイチ分かりにくいがめっちゃ重要な省。

【組織】

・大臣、副大臣政務官  ・大臣官房

・行政管理局       ・行政評価局

自治行政局       ・自治財政局         ・自治税務局

・国際戦略局       

・情報流通行政局     ・総合通信基盤局

・統計局         

・制作統括官(統計基準担当/恩給担当)

・各種外局(消防とか)

→下線は前組織の1つであった自治省系の部署。選挙、行政サービスの財政管理、税制改正の企画立案とかやる。国家の基盤。エリート。国家公務員のエライ人レベルになるとシェルターに人ねじ込めるようになるかは知らない。エライ人になるか、知り合いになって聞いてみるしかない(白目)

 

「キャリア官僚」

国家公務員の総合職試験を合格した人たち。以前はⅠ種とも言われていた。

主として政策の企画立案等の高度の知識、技術又は経験を必要とする業務に従事する係員の採用試験」(wikiより)とのことなので、当たり前だが難しい。

総務省の場合、「自治系キャリアは、地方公共団体の幹部として出向して経験を積む機会が多く与えられる。早い者であれば30歳を前にして市役所の部長・都道府県の課長クラスに、さらに40歳前後で県の部長や政令市の局長に就任する。その後、県の副知事や政令市の副市長など最高幹部として派遣される者も少なくなく、そのまま知事選や市長選に出馬し当選する者も多い。なお、国家II種試験を経て自治系職員として採用された職員も、地方公共団体の管理職として出向することが多い。総務省発足後の歴代総務事務次官は、前身の3省庁のうち、自治省出身者が最も多い。」(wikiより)とのことなので、自治系統の親御さんはすごくエリートなのでしょうね。

ちなみに総合職って月の残業時間が余裕で100越えてるとかいう話は本当なのでしょうか……。怖い。

 

「核シェルター」

→日本だとどこにあるのか。普及率で言えば0.02%はあるらしい。ちなみにスイスは100%だとか。さすが永世中立国

 

p41「100億の死」

→世界の総人口が100億を超えるだろうとされるのは2050年~2100年の間。

物語開始時期がいつなのかは分からないが、どうやら21世紀前半っぽい?にしてもちょっと盛り過ぎなのでは?虫や動物も換算したのだろうか。

 

「廃墟の中から~」

東ドイツの国家が「廃墟からの復活」。東西統一と戦争の爪痕からの復活を願ったもの。あんまり関係ないかも。ちなみに「旗を高く掲げよ」という曲もある。こっちは例のアレなので注意。

 

 

主要参考資料

「WPP2017_KeyFindings.pdf」

(url:https://esa.un.org/unpd/wpp/Publications/Files/WPP2017_KeyFindings.pdf#search=%27world+population+prospects+2017%27)参照日2017.09.24

各種wiki 

各種哲学入門書